みなさん、こんにちは。
大塚アキコです。
横浜市歴史博物館の
「実験考古学講座_縄文土器づくり教室(全4回)」の
1回目に参加しました。
縄文土器でスープを作るのことが夢
縄文土器を使って、野外でスープを飲んで、
縄文人を体験するというのがやりたいことの一つで、
「料理できる縄文土器」を作るイベントを探していました。なるべく、本物に忠実で、料理で使えるものを作りたいと思っていたところに、近所に住む友人がこのイベントを教えてくれました。
↑かなり長い間スープづくりをしてる現代人によって作られた土器。
横浜市歴史博物館とは
横浜市歴史博物館は横浜市都筑区にあります。
横浜市営地下鉄 センター北駅が最寄り駅。
原始から開港期までを中心とする約3万年の市域の歴史を扱う博物館として平成7年(1995)1月に開館しました。 (横浜市歴史博物館のHPより)
隣には、史跡に指定された「大塚・歳勝土遺跡」があり、こちらは素晴らしい公園になっています。
竪穴住居の復元や、高床式倉庫、かやぶき屋根の日本家屋などもあり、
見ごたえのある遺跡公園です。
九州の吉野ケ里遺跡や、函館の垣ノ島遺跡を思い出しました。
実験考古学講座_縄文土器づくり教室(全4回)の申し込み
申込は12月末。横浜市歴史博物館のサイトから申し込みました。
20名の定員で抽選という事だったので、とてもドキドキしながら申込ました。当選のお知らせをいただき、その翌日ごろには、テキストがメールで送られてきました。
そのテキストを見た時、本格的で感激しました。
戦々恐々としたのは、
初日は3時間、粘土をこねると書いてあったところです(笑)
でも、縄文人はたくさんの失敗を積み重ねて、
土器を作っていたはずなので、たった1日だけ3時間で、
しかも、土は用意していただいたものを使うので、
縄文時代よりも、はるかに楽に体験できることがありがたいです。
教えてくださる先生は、学芸員の橋口豊さん。
そして、サポートに入ってくださるのは、横浜縄文土器をつくる会の皆さんです。
橋口さんは、縄文を想起させるような雰囲気の方です^^
そして、専門知識を惜しげもなく教えてくださり、たくさん質問させていただきました。
(横浜市歴史博物館の館長・学芸員紹介のページより画像をお借りしました。)
https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/koudou/study/curator/
料金は全4回で材料費もすべて込みで5,000円です。(2024年2月開催現在)
こんなに本格的で激安すぎて、驚きました。
粘土について
テキストには、土の配合なども書いてありました。
大塚遺跡付近から採取した土がメインで配合されており
古代人が生活していたところから採取した土を使って、それを手練りで行い、
最終的には野焼きまで実施して「使える縄文土器」を作ります。
横浜縄文土器をつくる会という団体があり、
そこに所属されている方々が長年かけて編み出した土の配合だそうです。
ちなみに大塚遺跡から採取できる土の量が減っているそうで、
かなり貴重とのこと。本当にラッキーです。
採取はどのように行うのか、伺ったところ、
工事現場などから採取するとのことでした。驚き!
横浜縄文土器をつくる会は30年以上の歴史のある会で、
作品も見させていただきましたが、
どれも素晴らしい作品ばかりでした。
基本的には出土した土器や土偶の
レプリカを作製されているようですが、
かなり本物に忠実に再現されていて、驚きました。
横浜縄文土器を作る会の作品↑
我々がこねる土などは木箱のなかに、
計量された土と水が用意されていました。
今日はここが舞台になります。
ふくろの粘土や土を木箱に開けて、まずはかき混ぜます。
そのあと、水を少しずつ混ぜていきます。
コツは、なるべく水を土に吸わせるため、もんじゃ焼きのように土手を作って、
土手の中に水を流し込み、混ぜ込んでいきます。
ここから3時間こねていきます。
最初はボソボソの土という感じでしたが、
だんだんと水を含んでまとまってきます。
冬は空気が乾燥しており、
室内も暖房が効いていたため、
乾燥との闘いという感じでした。
一挙にこねられないので、小分けにしてこねますが、
こねていないものは、濡れた布巾に包んでおかないと、
すぐに乾燥してしまいます。
水分量も非常に難しく、多すぎると粘土がダレてしまい、
形を作る時にできにくくなってしまうそうです。
水が少ないと、ボソボソになってしまったり、
水加減がとても難しいと感じました。
お昼休みの粘土。くるまれていて、かわいい
休み時間は本物の縄文土器を至近距離で観察させていただきました。
こちらの土器も美しい。
縄文原体を知る
お昼ご飯が終わった後、しばらくこねて、「縄文原体」を教えていただきました。
縄文原体とは、縄文土器に模様をつける道具のことで、
様々なタイプの縄文原体があります。
https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/maibun/knowledge/detail.php?seq=26
梱包に使う紙紐を裂いて、今回は2人1組になり、縄文原体を作製しました。
こんな感じで模様をつけるそうです。
粘土の完成は、細い棒を作って、それをわっかにしたときに、
ヒビが入ったり、壊れたりしないか?で見るそうですが、
これが本当に難しかったです。
水分を足してもこねが足りないと、細い棒も作れません。
細い棒を切れたり、ひび割れ内容に作るって、
すごい難しい!という事が分かりました。
そう思うと縄模様の細い日もを装飾している土器って、
本当にすごい技術だなと改めて関心しました。
↑こういうのが難しいと気が付く
粘土完成!
何とか粘土が完成!きれいにまとめました。
出来上がった粘土は袋に入れて保管します。
全部で5.1キロほどの粘土が出来上がりました。
次回は2月17日、18日に土器の成形を行います。
今回のまとめをインスタグラムのストーリーズにも上げています。
https://www.instagram.com/stories/highlights/18002968913148170/
翌日以降の変化
翌日以降は全身の筋肉痛が酷い状態でした。
特に一歩ずつ歩いたときに、地面に足が付くと、
お尻と太ももの境目の筋肉が痛くなり、
こんなところにも、筋肉があったんだ。。。と気が付くきっかけになりました
その2日後くらいに、筋肉痛が減ってきたときに、
有酸素運動を実施したら、体力が付いていることに気が付きました。
また、筋トレの負荷重量が上がっていて、
粘土をこねたおかげかなと思いました。
縄文人は、身体的にも今の私たちとは違ったのでは?と
感じました。
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