縄文を経験する~縄文土器作成2/4回目~

こんにちは。大塚アキコです。

2024年2月17日土曜日。
横浜市歴史博物館が開催する
実験考古学講座 「土器づくり教室」2回目に参加しました。

前回は土を3時間こねて、寝かせました。
二回目はいよいよ成形に入ります。


テキストと2週間寝かせた粘土。

今回使った道具たち


本日の作業場

竹へらは粘土を切ったり、表面を平らにしたり、つかいます。
竹串は模様をつけたり、細かい作業に使います。
貝殻は貝のつるっとしたところを使って、土器の表面を磨いていきます。
また、磨きの後の「つぶし」という作業でも使います。
石も同じように土器の表面を磨いたり、つぶしにも使いました。


縄文時代には回転台や、ろくろはなかったですが、
今回は、土器の周りをくるくる回らなくていいように回転台を
使いました。

 

どっちの土器が好き?

まず、どちらの土器を作るか決めます!
加曽利E式土器か勝坂式土器のどちらかを選べます。
どちらの土器も横浜市内の遺跡から出土したものです。

↑月出松遺跡 縄文時代中期 加曽利E式土器

加曽利E式とは?

↑三の丸遺跡 縄文時代中期 勝坂式土器

勝坂式土器とは?

決めたら、図面や実物の縄文土器を観察して、寸法などを決めていきます。
焼くと縮んでしまうため、それも考慮して、少し大きめに作ります。

土台を作る


2週間寝かせた粘土はみずみずしい感じでした。

まずは土台を作りました。
粘土は乾燥してしまうため、常に袋に入れて仕舞います。

ひも状にした粘土を積み上げて、粘土を上から下へと表面をならしていきます。


長いひも状にすることがとても難しいことが分かりました。
また、細くなればなるほど難易度が上がります。
縄文土器には細かな波模様がついていたりしますが、
かなりの技術力だったことが分かります。


縄文土器をつくる会のベテランの方の見本。
美しい!

縄文の柄をつける

縄文土器づくりの一番試してみたかった工程!!!
それは、この縄模様をつける所です!!!

縄文原体という縄模様をつけるための道具をつくります。

縄文原体には複数種類あります。

今回はこの単節(LR)を作りました。


小さな粘土で見本を見せてもらいました。
おお!あの模様だ!


縄文原体を立てに転がすか、横に転がすかでも
柄が違います。
そして、こんなに均一にきれいに模様をつけるのは
至難の技!でした。


だんだん形になって来ました。


縄模様が付けられました。かなり汚い(笑)

どれだけ難しい事なのか、やってみると、
縄文土器への見方が変わってきます。

 

今回の縄文原体は紙紐で作られていることもあり、
粘土に柄付けをしているそばか、どんどんほどけていきました。
もっと、きつくねじらないといけないことを学びました。

細い粘土で波模様をつける、縁の作業

縄文土器ベテランの方のお手本は本当に美しいです。

細い粘土を作って、波型に張り付けていきます。
これがまた、難しい!びっくりするほど、粘土が割れます。
細くて長いもの作るって難しいんだなと思いました。
麺類とかもわざわざなぜあの形!?って思うんですが、
もしかしたら、細くて長いものを作るって、
何か意味がある気がしました。

本物の縄文土器は波模様の曲がるところもキレイ。
相当水分の高い粘土紐だったのかなぁとか思いました。

また、焼けたときに落ちてしまうそうなので、
落ちないようにしっかり補強して、押し付けている感じです。

2日目はここまでで終了。波型の模様はつけられずに終わりました。。。

いつもスマホの見過ぎで目が疲れていますが、
今日は色々なものを真剣に見ていたので、
それよりも疲労感が・・・(笑)

縄文土器づくり、観察するちからも養われそうです!

3回目のレポートも近日中に書きます。

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