こんにちは。大塚アキコです。
2024年2月18日日曜日。
横浜市歴史博物館が開催する
実験考古学講座 「土器づくり教室」3回目に参加しました。
2回目は前日の17日。二日続けて成形作業です。
前回までに出来上がった状態
前回はここまで完成したので、今回は細い粘土ひもで、波模様を作り、そのあと、みがきとつぶしの作業を行います。
細い粘土を作ることは至難の技
細い粘土紐に悪戦苦闘しました。
細くなると、いい感じに長くできても、持ち上げた瞬間にボソッと切れたりします。縄文人はどうやって、美しい波文様をつけていたのか気になります。
そういう所が、土器づくりの楽しい所だと、ベテランの土器づくりの会の方がおっしゃっていました。
美しい波文様。なんだかクッキーにも見えてきた・・・(笑)
細い線を描く
土器には実は細い線で波模様をつけたものと、縦線や横線などもつけられていました。
竹串のような先のとがったもので、つけたような跡があるので、それもなるべく、忠実に再現しました。
つぶしとみがきの作業
煮炊きが可能な土器を作るためには、水漏れをしないように作らなくてはいけません。
そのために大事に作業が、「みがき」と「つぶし」です。
土器の内面をみがく
「ミガキ」調整は、粘土が生乾きの段階で硬い平滑な石などで表面をこすりつけることにより一層の器面の平滑さ、光沢を出すことができます。口縁部は最終的に動物の皮などで「横ナデ」調整することが多いです。土器の成形・調整の道具は、地域・時期により多様なものを使用していたことがわかっています。
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.city.anjo.aichi.jp/shisei/shisetsu/kyoikushisetsu/documents/dokigadekirumade.pdfより引用
磨きの作業は貝や石を使って行います。
左手を優しく土器に添えて、少しずつ、磨いていきます。
この作業、とっても集中できて瞑想状態になりました。
こういう作業もいいですよね。
筒状になっているところは、下から上に。
広がっている口の部分は、横方向に行いました。
土器の内面に対して「みがき」の作業を行うことで、調理をしたときにザラツキがなくなるそうです。
粗野な感じの粘土の表面が、磨きの作業によって、光沢が出てきます。
みがき、つぶしが終わったあと、1日目の粘土とは思えないほど、光沢が出ました。
本物の縄文土器でも磨いた形跡が見られるそうです。
確かに表面がとても美しい。ところどころ,横にうっすらと線が入っていることがわかりました。
貝の背や石で磨きを行うと似たような線ができるので、納得でした。
つぶしの作業を行う
土器の磨きが終わったら、今度は、磨きよりほんのちょっとだけ強めにさらに磨いていきます。磨きと、ほぼ同じ動作なのですが、土器に対して少しだけ圧をかけます。そうすることで、断面が同じ厚さになり、また、粘土内の密度があがります。
つぶしているところ。力加減が難しいです。あんまり強すぎると、土器が歪み、外側の柄も薄くなってしまいます。器の中の凹凸を平に押しつぶす作業で、削り取る作業ではないのですが、多少削れました。
成形終了!!!
やっと成形が終わりました。
なんだか、縄文土器っぽくなったんじゃないかな(笑)
先生の見本と比較しなければ、個人的には大満足に仕上がりました。
これでおいしいスープを作りたいと思います。
すべての作業で「おいしいスープができますように」と願掛けしながら、作りました(笑)
乾燥して野焼き
次回は3月16日に野焼きして、完成する予定です。
一か月ほど乾燥させて、大塚・歳勝土遺跡公園の中で野焼きするそうです。
*手袋はゴムの点々が付いていないものを用意
*火の粉が飛ぶので化繊でない服を用意
*帽子も用意
*水分補給もしっかり
*動きやすい服装
*火を取り扱うので、スタッフの方々の指示に従う。などなど
アナウンスがありました。野焼きも楽しみです。
野焼きはもっと別の場所ですが、大塚・歳勝土遺跡公園には、竪穴式住居が再現されています!
さぁ!もう間もなく、大塚が、大塚遺跡の土で、
大塚遺跡で作った縄文土器という奇跡的な土器が出来上がります(笑)
今日もここまで読んでくださりありがとうございます。
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