「抗がん剤」について悩む①

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こんにちは。
大塚亜希子です。

今日は、
抗がん剤をやるか、やらないか
悩んだことについて、
書いていきたいと思います。

術後にわかる「がん」のステージ

がんの詳しいステージは
手術のあと、がん細胞を検査して
正確なステージが決まります。

私の大腸がんは、リンパ節まで
転移があり、肺にも小さな影が
あるといわれました。

その時点では、ステージ3。
もし、肺の影が癌なら4です。

がんと診断されて、
手術が終わって、なんとなく、
ショックな気持ちが
和らいでいました。

しかし、
ステージ3か4と聞くと、
また、動揺しました。

「次の治療は、抗がん剤です」と
主治医に言われると、
動揺がさらに増します。

抗がん剤はやりたくない。
でも、私の場合は、
やったほうがいいのか?
やらないと早く死ぬのか?
やった場合、どんな副作用が
あるのだろうか?
いろんな疑問が一気に
押し寄せました。

標準医療を否定している
わけではなく、純粋に
大変そうだなぁとか、
よくわからなくて、
怖いと思っていました。

主治医の先生からは
「大塚さん、抗がん剤って
ご存じですか?」と聞かれました。

「分かりません」と答えると、
「抗がん剤が決まるまで、
時間があるので、
自分でも勉強しておいて
くださいね」と言われました。
医師を責める気持ちは
全くないですが、
まるで「医学」という
途方もなく大きな海に
浮き輪もなく、
放り投げられたような
そんな気分になり、
途方にくれました。

ネットの情報には偏りがある

抗がん剤について
勉強しようと思うものの、
ネットで「抗がん剤」と
探しても、腹落ちせずにいました。

また、副作用などは、
見ているだけで、
気分が落ち込みそうなため、
ネットで情報をとるのは、
やめました。

また、インターネットの検索結果には、
自分が普段、検索して、
見ているものの特徴が
反映されるそうです。

なので、ネットの情報は
偏りがあると思い、
参考にするかどうかは、
慎重になりました。

夫の「在り方」に助けられる

そんな中、
元医学系の研究者で、
元製薬会社でも勤務経があり、
調べたり、学ぶことが
得意な夫に助けられました。

科学者としての情報の読み方や
賛否どちらの意見も見る所や
英語も堪能なため、
海外の情報もたくさん仕入れて
教えてくれました。

医学のベースの知識なども
大変助かりましたが、
それ以上に助けられたことが、
「自分のやり方を押し付けない」
ことです。

私に「自分の考え、やり方」を
一切、押し付けてきませんでした。

「自分で決めることが大事」
「どんな結論を出しても応援する」と
一緒に悩み、苦しみ、
励ましてくれたことは、
本当にありがたかったです。

ガイドラインの存在

次に診察に行ったときに、
医師より
「大塚さん、抗がん剤を使うと、
妊娠ができなくなります。
赤ちゃんが欲しいという場合は、
卵子凍結したほうがいいので、
明日までに検討してください」と
言われて、驚きました。

明日!!!と驚きました。

ただ、もともと、
子どもを持ちたいという気持ちは
ないので、結論を出すのは、
早かったです。

ガイドライン上では、
術後9週間以内に抗がん剤を
スタートた方がいいとのことでした。

夫が「医師用のガイドライン」と
「患者用のガイドライン」を買って
読み込んでいたので、
わたしも一緒に読みました。

診療ガイドラインとは、エビデンスなどに基づいて、最良と考えられる検査や治療法などを提示する文書のことです。 診療ガイドラインは、患者と医療者を支援する目的で作成されており、意思決定の際に、判断材料の1つとして利用されることがあります。
がん情報サービスより引用(ganjoho.jp)

標準治療とは

標準治療とは、
科学的根拠(エビデンス)に基づいた観点で、
現在利用できる「最良の治療」で、
多くの患者に行われることが
推奨される治療のことだそうです。

こういうことが研究されていて、
治療が確立されていることは
素晴らしいと思いつつも、
もう少し、納得したい。
という思いが消えないままでした。

納得できるかどうか。

ガイドラインを読んでいても、
納得ができない。
不安がぬぐえない。
漠然とよくわからない。
腹落ちしないなどの
感情がありました。

そうか。
私が欲しいのは、
「納得感」なんだと
気が付きました。

納得できるまで情報を
探そうと決めました。

とはいえ、30代で
かなり進行していたがん。
ゆっくりもしていられないなと
思っていました。

 

つづく。

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