強制終了が実は大事な気づきの時間だった。

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こんにちは。
大塚亜希子です。

強制終了になってから、
何をしていたかについて、
書いていきたいと思います。

強制終了後はほぼ何もしない。

がんだと診断されてから、
がんの症状が出始めて、
心も体も強制終了になりました。

仕事には行ったものの、
家では、一切の家事も
できなくなりました。
そのタイミングで、
突然食器棚が倒れて壊れ
文字通り、すべてが
強制終了でした(笑)

夫に甘えて、料理も洗濯も、
掃除も、全くやらずに、
ひたすら寝ていました。

食べ過ぎると、
嘔吐しそうなため、
食事もあまりとらず、
5キロくらい痩せました。

何もしない時間が癒しにつながる

何もしない時間が
とてつもなく
大事でした。

今までは何もしないことは
時間がもったいない。
誰かに会ったり、
料理を作ったり、
楽しい時間を過ごすこと、
実りのある時間を
過ごすことが大事だと
思っていました。

強制終了になると
今まで私が私に
してきたことを色々と
思い出しました。

一言でいえば、
自分の体や心を大切に
できていなかったことに
気が付きました。

*疲れたのに
休んでいなかった

*自己否定感が強い

*人に認められないと
居場所がない。
などの思いがあったことに
気が付きました。

それに気が付くたびに
嗚咽を上げて泣いて、
自分に謝罪しました。

泣いて自分に謝罪すると、
安堵感がありました。

私は私しか守れない。

強制終了の時間で、
私の心と体は私が
守らない限り誰も守れないと
気が付きました。

これからは私は私を守る
という覚悟も決まりました。

この気づきがあったおかげで
「医療は治癒力のサポート。
治すのは私」
「自分の心を大切にする」
と思うことができたと思います。

友人たちのおかげで「病人マインド」が外れる

入院までの2週間の間に
仲の良い友人たちに
会う時間にも恵まれました。

以前より計画していた、
北海道旅行にも主治医の
許可をもらえ、
行くことができました。

みんな最初は、
驚いていましたが、
寄り添ってくれて、
励ましてくれたり、
いつも通りに
接してくれたのが
とても助かりました。

病院に通い続けると
「病人」マインドに
なっていたのだと
気が付きました。

病人の前に
私は「大塚亜希子」という
ひとりの人間だと
思い出しました。

大丈夫!という言葉。

医療機関では、
まず医師からも
看護師からも「大丈夫!」
という言葉は
ほぼ聞けません。

私もその当時クリニックで
仕事をしていたので、
「大丈夫!」と
言ってあげたくても、
言ってあげられない
事情があることを
理解していました。

訴訟を抱えてしまう
リスクを減らすためです。

しかし、私の場合
友人たちから
「大丈夫!」と
言ってもらえると、
そこはかとなく、
安心しました。

「大丈夫?」より
「大丈夫!」が
ありがたかったです。

当時は「大丈夫!」って
言える根拠がない
状態でした。
リンパ節転移もあり、
肺にも白い影が
ありましたから。

しかし、考えてみると
「根拠のない自信ほど、
根拠がないから、
何があっても逆に
揺らがない自信なのかも」
と気づきました。

ということは
「根拠のない大丈夫!は
何があっても揺らがない
大丈夫!なんだ」と
思いました。

「大丈夫?」と
心配されるよりも、
「大丈夫!」と
言ってもらった方が
勇気づけられました。

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